当番

 山あげ祭の特色の1つに、6町が年ごとに順番で当番町を務める輪番制というものがあり、元田町→金井町→仲町→泉町→鍜冶町→日野町の順で回ります。それぞれに山あげ行事を行う道具と、大屋台・小屋台とを1台ずつ所有し、道具の貸し借りは一切行いません。また、舞台や仕掛けにもそれぞれの特徴が存在し、各町で競い、お互いを高め合っています。

 6年間で一周

当番

7/1 夕方 「奉告祭」
八雲神社の御神前に奉納の芸題を奉告し、併せて山あげ祭完遂の安全祈願のご祈祷を受ける。その後速やかに当番町の小屋台に芸題と当番町名を筆で大きく書き、囃子方と共に全町を回る。
祭前日 夕方 「笠揃え」
いわゆる前夜祭。正装した中老や若衆、子供達が金棒曳を先頭に、会所前から自町内を一周して再び会所前に戻る。到着したら若衆は素早く祭半纏に着替え、舞台を組み立てて山をあげる。神職によってお祓いが行われ、それから会所開きとなる。関係者からの挨拶で始まり、金棒曳、若衆役職達の紹介が終了したら、いよいよ開演となる。
1日目 早朝 「出御」
八雲神社に祀られたご神体を神輿に移し、御仮殿(仮のお宮)へ運ぶ。
「天王建」
御仮殿に安置された神様に最初に見せる山あげ。その後屋台は各町を訪問し、最終日まで1日約6回ほど移動と公演を繰り返す。
3日目 夕方 「ブンヌキ」
還御の神輿をお見送りした各町の屋台が鳥居前に集まり、お囃子の競演を行う。当番町の木頭が開始の合図を打つ。
「笠抜」
その年最後の公演のこと。公演が終了となれば浴衣正装のときに背中に背負う笠がとれることからそう呼ばれる。

還御

当番町の翌年の当番町が担当。御仮殿を出発後八雲神社大鳥居へ向かい、その際、各町内子供神輿、各町内屋台の順で神輿後方から随行し、神様がお還りになるのをお見送りする。大鳥居の前に到着後、神輿の風鐸と瓔珞を外し拝殿に収め、再び町廻りを行う。八雲神社を起点として各町を練り歩き、24時頃に宮入りする。

渡御

当番町の翌々年の当番町が担当。神様を乗せ、御仮殿を出た神輿は五穀豊穣、無病息災、家内安全をもたらしに、6町に屋敷町を含めた7町を巡行し、正午に再び御仮殿に奉還される。

つけ祭

・自町を訪問に来た当番町を出迎える。自治会役員、八雲講、中老、若衆が道の両脇に並び、世話人が道の中央に並んで筆頭世話人が挨拶口上を述べる。
・還御の際に神輿に随行した後、ブンヌキに参加する。また、祭の最中に路上で他の町の屋台とすれ違った際も行う。